2004年3月19日(金)「しんぶん赤旗」
【カイロ=岡崎衆史】イラクのバグダッドからの報道によると、同市中心部のカラダ地区のマウント・レバノン・ホテルで十七日午後八時(日本時間十八日午前二時)ごろ爆発があり、十七人が死亡し、三十五人が負傷しました。イラク戦争開始一周年を二十日に控えた犯行とみられます。
死傷者の多くはイラク人だとされますが、英国人二人が負傷したとの情報もあります。
米軍当局によると、爆発は自動車爆弾によるもので、千ポンド(約四百五十キロ)のプラスチック爆弾が使用されたといいます。イラク治安当局はロケット弾による攻撃だとしています。米軍当局やイラク統治評議会は、国際テロ組織アルカイダの関与を指摘しました。
爆発でビルが炎上し、多数ががれきの下敷きになったといいます。道路には直径七メートル、深さ三・五メートルの穴があいたとされます。
爆発があったのは五階建ての小規模なホテルで、警備が手薄だったのを狙われたとみられます。おもな宿泊客はイラク人でしたが、周辺国のアラブ人や欧米人も利用していたといいます。