2004年3月21日(日)「しんぶん赤旗」
米英軍のイラク侵略・占領に抗議する国際共同行動が二十日、アジア・大洋州、欧州の各国でいっせいに始まりました。オーストラリアのシドニー、メルボルン、韓国のソウル、ドイツのベルリンなどで集会、デモが行われたほか、タイのバンコクでは、米大使館前で集会が行われ、米軍が占領下でイラク人を虐待していると非難しました。フィリピンのマニラでも、平和活動家や人権団体が米大使館に向けてデモ行進し、イラク占領の終結を要求。インドのニューデリーとムンバイでも集会が開かれました。
韓 国 |
韓国では二十日、首都ソウルをはじめ釜山、光州など八都市で反戦集会が開かれました。ソウルでは三百五十一の市民団体、労組などがつくる「イラク派兵反対非常国民行動」が中心となり、約七千人が参加する集会を開催。「韓国軍の派兵計画が撤回されるまでたたかい続ける」との決議が発表されました。集会にはベトナム戦争に参戦した元軍人、ソウル駐在の米国人なども参加。集会後、市中心の繁華街までデモ行進し、盧武鉉大統領の弾劾に反対する大集会に合流しました。
ドイツ |
【ベルリン=片岡正明】米国のイラク侵略戦争開始から一年の二十日、ドイツの首都ベルリンでは昼すぎ、市中心部のポツダム広場から、米国のイラク侵略戦争と占領に抗議するデモ行進が大雨のなか、数千人が参加して始まりました。
ドイツでは米軍基地のある西南部ラインラントファルツ州のラムシュタインなど全国六十カ所余りで「ふたたびイラクのような戦争を許さない」をスローガンにさまざまな催しが行われ、主催者によると参加者は一月前の予定の約三倍に上るいきおいです。
呼びかけ団体は地域によって多彩で、核戦争防止国際医師会議(IPPNW)ドイツ支部などの平和団体のほか、グローバル化反対の組織「アタック」、民主的社会主義党(PDS)や一部ではキリスト教系の平和団体も加わっています。