2004年3月22日(月)「しんぶん赤旗」
イラク侵略戦争開始から一周年の二十日、イラク戦争反対・占領の早期終了を訴える大規模なデモや集会が、米、英の戦争主導国はもとより、中東、アジア、欧州、ラテンアメリカなど世界各地で開かれ、あわせて数百万人が参加しました。
スペイン総選挙で「イラクからの撤兵」を訴えた野党の勝利、ホンジュラス大統領の撤兵表明など、ブッシュ米政権のイラク戦争・占領に反対する声が世界に広がっています。
派兵国のなかにはポーランドのように「作り話にだまされた」と表明する首脳まで現れています。いつわりの口実で戦争を始めた勢力がますます追い詰められています。
保守政権がイラクに派兵しているイタリアでは、ローマに約二百万人が集まり、「戦争ノー、テロリズム・ノー、イタリア兵のイラク撤退」を叫びました。
スペインでは、バルセロナで二十万人、首都マドリードで六万人が「家に帰ろう」のプラカードなどを手に行進しました。
イギリスでは悪天候のなか、ロンドンのデモ・集会に約十万人が参加。「ブレアは辞任せよ」「もう、うそはごめんだ」のスローガンを唱和しました。
米国では、ニューヨーク、ロサンゼルスなど全米三百カ所で数十万人が「占領の終結」「ブッシュ政権ノー」を掲げて参加、「息子をイラクで殺された」と訴える家族の姿もありました。
中南米や中東諸国でも、「占領を続けてイラク人の血を流させるな」などのスローガンを掲げた集会、デモが行われました。エジプトの集会では、日本の自衛隊派兵について「エジプトの多くの人に衝撃を与えている」と批判の声があがりました。