日本共産党

2004年3月22日(月)「しんぶん赤旗」

「平和」の旗 世界つなぐ

3・20国際行動 世界各地で


“ブッシュを降ろせ”
“兵士を早く故郷に”

全米300カ所でも

写真
20日、ニューヨークの反戦集会(遠藤誠二撮影)

 【ニューヨーク=遠藤誠二】イラクへ侵略し、占領政策を継続する米ブッシュ共和党政権への批判が高まる米国で二十日、ニューヨーク、ロサンゼルス、シカゴ、サンフランシスコなど大都市をはじめ、国内三百カ所で反戦の行事がとりくまれました。

 主催したのは、二大反戦連合体の「平和と正義のための連合(UFPJ)」と「国際ANSWER(戦争阻止と人種差別停止を今こそ)」。

 同時多発テロ被害地のニューヨークでは、正午からマンハッタン地区中心部のマディソン街に市民が続々と集結。参加者は十万人(主催者発表)に膨れ上がりました。

 ワシントン在住の学生ピータ・リンゼイさんは、「ブッシュ(大統領)、チェイニー(副大統領)、ラムズフェルド(国防長官)は戦犯だ。国際法廷に引き出せ」と呼びかけ、大きな拍手をうけました。

 集会後、十万人の隊列は「米兵を直ちに帰国させよ」などと書かれたプラカードを掲げ、「平和を今こそ ブッシュをおろせ」と掛け声を響かせながら約二時間にわたり市内を行進。多くの市民が拍手を送りました。

 先月イラクで死亡した米兵、セト・ドローリンさん(24)の写真と「息子はブッシュに殺された」とのプラカードを胸に行進した母親のスー・ニーデラーさん(55)は、「結婚したばかりの息子はイラクで殺されました。この戦争には反対です。米兵を早く故郷に戻してください」と語りました。

 同時テロで消防士のいとこを亡くしたメリアン・ロジャースさん(70)は、「テロとの戦争を理由に、米国は世界中で権力を掌握することを狙っています。これは私の知る良き米国の姿ではありません。この国は日々、自由を失っています」とブッシュ政権の軍事・外交路線を批判しました。

 二十日には、サンフランシスコで五万人規模の集会が開かれ、ブッシュ大統領の牧場があるテキサス州クロフォード、最大規模の米軍基地があるノースカロライナ州ファイエットビルなどでも反戦市民が集いました。


もどる
「戻る」ボタンが機能しない場合は、ブラウザの機能をご使用ください。

日本共産党ホームへ「しんぶん赤旗」へ


著作権 : 日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 Mail:info@jcp.or.jp