2004年3月24日(水)「しんぶん赤旗」
日本共産党の佐々木憲昭議員は二十二日未明、TBS系「参院選で問う!憲法大論争」に出演し、憲法問題で各党代表と討論しました。
佐々木氏は、自民、民主の代表が「自衛権の明示」など九条改憲を主張したのに対し、今の改憲の流れが、アメリカの戦争に協力するために海外での自衛隊の活動を広げる一連の法整備の延長上にあると指摘しました。
「九条の制約を取り払い、公然と戦争協力する方向に日本をもっていくのが改憲論の狙いだ」とのべ、「時代は大きく変わったが憲法の原理、九条の恒久平和主義を変える必要はない」と強調しました。
自衛隊のイラク派兵をめぐって佐々木氏は、「米英の無法な戦争の延長である占領支配への加担になる」とし、「非軍事の分野での人道支援こそ憲法にも、アラブ諸国民の願いにも合致する」とのべました。
憲法「改正」が参院選の争点になるかとの質問に、佐々木氏が「イラク問題、憲法『改正』問題いずれも争点にしていく必要がある」とのべたのに対し、各党は「争点化するか迷っている」(自民)「参院選の争点にはならない」(公明)などと、争点隠しの態度を示しました。
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番組では独自の世論調査が紹介されました。
総論では憲法「改正」に賛成57%、反対36%でしたが、九条「改正」については賛成26%に対して、反対が68%と大きく上回りました。またすべての政党支持層と支持なし層で九条「改正」反対が賛成を上回りました。
集団的自衛権行使の是非についても、賛成35%に対して反対55%と上回り、この点でもすべての政党支持層と支持なし層で反対が賛成を上回りました。