2004年3月25日(木)「しんぶん赤旗」
日本共産党の志位和夫委員長は二十四日、CS放送「朝日ニュースター」の番組「各党はいま」に出演し、イスラエルによる国家テロの問題などについて、朝日新聞の星浩編集委員の質問にこたえました。
志位氏は、イスラエル軍がパレスチナのイスラム原理主義組織ハマスの精神的指導者ヤシン師を暗殺した事件について、「国際法に違反した無法行為であり、中東和平に逆行した愚かな残虐行為だ。絶対に許すわけにはいかない」とのべました。
志位氏は、この問題で、ブッシュ米大統領がテロとたたかうためには戦争が必要だという「対テロ戦争」という論理にたって無法な戦争をすすめてきたが、アフガニスタンやイラクの現実は、戦争はテロをなくすどころか、逆にテロと暴力を拡大させるだけだったと批判。「ブッシュ大統領と同じ論理が一番悪い形で(イスラエルの)シャロン政権にあらわれている」と強調。だから、米政権はイスラエルの無法行為を容認するという異常な態度をとっていることを指摘しました。
さらに、小泉政権がこの問題で、最初は「双方に自制」を求める態度にとどまり、いまだにきっぱりと国際法違反の無法行為だと言明していないことを指摘し、「アメリカの顔色をうかがっているという姿勢が、そこから見える」と批判しました。