2004年4月2日(金)「しんぶん赤旗」
年金改悪法案が衆議院本会議で趣旨説明がされた一日、全労連(熊谷金道議長)は衆議院の厚生労働委員会の衛藤晟一委員長にたいし、慎重な審議を尽くし、法案の問題点を十分明らかにし、拙速な採決をおこなわないよう要請しました。
全労連の西川征矢、田中千恵子副議長らが同日午後、衛藤委員長の議員控室を訪ね、秘書に要請書を手渡しました。
要請書は、法案が、年金保険料の引き上げ、給付の削減を将来にわたって国会審議もなく毎年おこなう仕組みをつくり、〇四年度から基礎年金の国庫負担を二分の一へ増額する約束を先送りするものと指摘。法案どおり「改革」がなされれば、日本の公的年金制度の崩壊も危ぐされるとのべ、「真に安心した年金制度の創設のためにも、法案をいったん白紙に戻し、国民的論議をおこなうべきだ」としています。