2004年4月7日(水)「しんぶん赤旗」
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日本共産党の小泉親司議員は六日の参院外交防衛委員会で、陸上自衛隊が派兵先のイラク・サマワでおこなっている給水活動について、非政府組織(NGO)によるものに比べて非効率的だとただしました。
サマワでは上水道が完備していない人口が約九万人にのぼります。石破茂防衛庁長官は、自衛隊が最大一日八十トンの水を浄化できるようになり、一・六万人の一日の使用量に相当することを明らかにしました。
小泉氏は、それがサマワ全人口の十分の一にすぎないと指摘。日本のNGO関係者が国会の公聴会で、NGOなら数千万円から一億円で十万人に給水できるとのべていることや、フランスのNGOが六千万―七千万円で一年間、十万人に給水していることも紹介し、三百数十億円もかかる自衛隊の活動は非効率きわまりないと強調しました。
石破氏は、NGOの給水活動について「それだけ安い金でやれるなら、もっと早くできたはずだ」、「本当にきれいで安全な水」を提供しているとは認識していないなどと強弁しました。小泉氏は、給水よりも上下水道の復旧が重要だと指摘し、国連の枠組みによる復興支援に切り替えるべきだと強調しました。