2004年4月7日(水)「しんぶん赤旗」
市街地の真ん中に米海兵隊・普天間基地が居座る宜野湾市(沖縄県)の伊波洋一市長は六日、外務省と防衛庁に基地被害の実情を訴え、同基地の一刻も早い閉鎖・返還を要請しました。
伊波市長は、普天間基地の騒音の実態について、とくにひどい火・水・木曜日の騒音回数を説明。同市の調査によると、一九九七年度には九十五回だったものが、二〇〇二年度には百三十九回、〇三年度には百四十九回に増加しています。
市長は、百四十九回には三月分がまだ入っていないことをあげ、「基地被害の悪化が進んでいる。これ以上、放置できない」と訴えました。
そのうえで、日米両政府による在日米軍の再編の協議に触れ、市長みずから訪米し、基地返還を求める予定であることも説明。日本政府も、同協議で基地の返還・閉鎖を優先的にとりあげることを求めました。
外務省と防衛施設庁は、普天間基地を県内で“たらい回し”にすることを日米合意した沖縄に関する日米特別行動委員会最終報告にそって進めていくと説明。また外務省は、再編協議の決着をはかる時期を「秋口をメド」とのべました。
外務省は長嶺安政・北米局参事官が、防衛施設庁は佐藤光弘施設調査官が応対しました。