2004年4月8日(木)「しんぶん赤旗」
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政府の年金改悪案の衆院厚生労働委員会での質疑が始まった七日、「負担増・給付減の大改悪。何としても廃案に」と、全労連をはじめ労働組合・民主団体が国会前に座り込み、宣伝・署名行動をくりひろげました。(5面に関連記事)
正午からの国会前座り込みには、約二百人が参加。まぶしい日差しにハンカチを頭に乗せ、「安心して暮らせる老後を」のボードを首に提げた女性たちが座り込みます。
「年金改悪反対・庶民大増税をやめよ」の横断幕を手に、国会議事堂に向かって唱和した東京・東久留米生活と健康を守る会会長の横田幸子さん(72)は「年金や生活保護は最低限文化的な生活を保障するものにしてほしい」と力を込めます。
夕方からは、JR新宿駅前で全労連と中央社保協の四十五人が「あなたの年金があぶない」と書いたポケットティッシュを配り、年金改悪反対の署名と年金改革法案への賛否を問うシール投票をよびかけると通行人が次々と足を止めます。
「政府法案で不安は解消されますか」の問いに「ノー」のシールをはった中小企業役員、山本きよえさん(56)は「大赤字でたたき売ったグリーンピアや、年金積立金のムダづかいをやめるべきです。政府案は全然納得できません」。銀のピアスをした長島孝之さん(26)も「ノー」。「メリットがあるとはとても思えない」と話していました。