2004年4月8日(木)「しんぶん赤旗」
米海兵隊の普天間基地に代わる新基地建設問題で、沖縄県は七日、那覇防衛施設局が同県名護市辺野古沖の建設予定海域でボーリング調査をおこなうことについて同意することを決め、同施設局に回答しました。
これを受け、同施設局は近く調査に着手する見通しです。
那覇防衛施設局は、ボーリング調査を、建設予定海域にあるサンゴ礁など六十三カ所で実施する予定。そのために必要な手続きとして、昨年十一月、県の同意を求める公共用財産使用協議書を提出していました。
しかし、地元住民や環境保護団体は、基地建設だけでなく、ボーリング調査そのものについても「国の天然記念物ジュゴンの生息地を奪う」などと批判。県の回答は遅れていました。
県は、回答文書の中で、ジュゴンやサンゴに著しい影響が生じるおそれがあると確認された場合には、一時中断を含めた適切な措置をとることや、六十三カ所の調査地点の絞り込みの検討などを要求。しかし、調査そのものについては、容認しました。