2004年4月9日(金)「しんぶん赤旗」
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【北京=菊池敏也】八日の中国各紙は、小泉首相の靖国神社参拝を違憲とした福岡地裁判決(七日)を、写真や論評をつけて報じました。
中国共産党機関紙の人民日報は、原告団のデモ行進の写真を掲載するとともに、韓国での反応も交えて詳しく報じました。また、「法律と道義の判決」と題した論評を掲載し、違憲判決にもかかわらず靖国参拝を続けると表明した小泉首相は「法律と道義の審判をこれからも受けるだろう」と厳しく指摘しました。
光明日報は、福岡地裁判決が「小泉氏に何の拘束力を持つものではないが、道義上から言えば、小泉氏はすでに負けている」と指摘、今回の判決は「日本が戦争に反省する歴史的課題に深く影響するに違いない」と結んでいます。同紙の論評は、「小泉氏が世界の潮流に頑固に逆らっても、せいぜいカマキリが車に向かい、おのを立てるようなもので、結局は地位も名誉も失って退場するしかない」と批判しました。
中国青年報は、判決に対する日本の各政党の反応を交えて報道。日本共産党の志位和夫委員長が「これはきわめて当然の判決であり、首相は真剣にこの判決を受け入れ、靖国神社参拝を直ちに中止すべきだ」とのべたことを紹介しました。