2004年4月9日(金)「しんぶん赤旗」
【カイロ=岡崎衆史】米主導の占領軍と占領に反対するシーア派のサドル師の勢力などとの戦闘が激化するイラク情勢について、アラブ連盟(二十一カ国と一機構で構成)のムーサ事務局長は七日、暴力行為の停止を求めるとともに、「イラク人の要求にこたえる」ことによって問題を解決するよう呼びかけました。
ムーサ事務局長は報道官を通じて声明を発表。このなかで、占領の終結とイラクへの主権返上を行い、国連が基本的な役割を果たすための「根本的な措置」を講ずるよう求めました。
声明は、「暴力行為の停止と事態の鎮静化に向けた素早い行動とともに、イラク人の要求に応じるための機会を与えるよう求める」と主張。その上で、「イラク人が主権を回復し、外国の占領を終結させ、イラク国内の問題で国連が基本的役割を果たすための根本的な措置が求められている」と強調しました。