日本共産党

2004年4月10日(土)「しんぶん赤旗」

自衛隊撤退の声響く

東京・日比谷野外音楽堂

4・9集会に4000人


 イラクで拘束された日本人が生命の危険にさらされているなか、「自衛隊のイラク派兵NO! STOP!有事法制」をとの集会が九日夜、東京・日比谷野外音楽堂で開かれました。「三人を見殺しにするな」「自衛隊は撤退せよ」の横断幕やプラカードなどを手に四千人がつめかけました。宗教者や市民団体、陸・海・空・港湾労組二十団体が呼びかけたもの。

 主催者を代表し、宗教者ネットの武田隆雄世話人が開会あいさつで、緊急の集会アピールを紹介。今回の事件を引き起こしたもっとも大きな責任は派兵を強行した日本政府にあるとし、「自衛隊を即時撤退させ、日本人の安全を確保することは政府の当然の責務だ」と怒りを込めました。

 日本共産党の赤嶺政賢衆院議員は、「日本政府が大義も根拠も失ったイラク派兵に固執し、日本人の命を犠牲にすることは絶対に許されない」と語気を強めました。社民党の福島瑞穂党首、民主党の生方幸夫衆院議員が訴えました。

 全労連の熊谷金道議長は、「日本政府は撤退をきっぱり決断すべきだ」と強調。日本弁護士連合会の海老原信彦氏、元レバノン大使の天木直人氏、在日韓国人団体や婦人団体の代表が次々とリレー発言しました。

 通路まで座り込んだ参加者は、日本政府の態度を批判する壇上からの一言一言に、「そうだ」の声や拍手で盛んにこたえました。「一番の解決は米軍の占領に日本がかかわるのをやめることだ」(全日本海員組合の三十一歳の男性)と参加者は口々に語っていました。集会後、銀座にむけてピースパレードしました。


もどる
「戻る」ボタンが機能しない場合は、ブラウザの機能をご使用ください。

日本共産党ホームへ「しんぶん赤旗」へ


著作権 : 日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 Mail:info@jcp.or.jp