2004年4月12日(月)「しんぶん赤旗」
「早く今井の顔を見たい」――。三人の人質を解放するという声明のニュースが流れた十一日、札幌市内では拘束された今井紀明さん(18)の友人、同級生らによる署名行動やピースウオークがおこなわれました。
今井さん救出をもとめる署名活動をしたのは小・中学校の同級生たち。
中学生時代の同級生、堀内雄人さん(18)は、今井さんがイラクに出発する一週間前、「生きて帰ってこいよ」と冗談を交わした仲。
ニュースに「早く顔を見たい。事件がおきてイラクの問題がはじめて身近なものになった。自分の問題としてすごく考えるようになった」といいます。
今井さんがメンバーだった「ピースウインド」の坂本沙矢佳さん(18)も「命最優先、自衛隊の即時撤退」を求める署名行動を続けてきました。
「自衛隊の即時撤退に批判的な人もいました。でもいろんな声を聞けた。イラク戦争はなぜ起きたのか、イラクはどうなっているのか。知ることが本当に大事だと思う。それに関心を持ってくれる人が広がったのがよかった」といいます。
この日、札幌市内でおこなわれたピースウオークに四百五十人が参加、自衛隊の即時撤退などを市民に呼びかけました。