2004年4月13日(火)「しんぶん赤旗」
イラクで人質となっている今井紀明さん、郡山総一郎さん、高遠菜穂子さんの家族八人が十二日、各党を訪ね、三人の安全な救出に力を貸してほしいと訴えました。日本共産党から志位和夫委員長、市田忠義書記局長らが要請を受けました。
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家族は、三人救出のために自衛隊の撤退を求めるとともに、拒否されている小泉純一郎首相との面会の実現に協力を要請。イラク国内での戦闘中止を米側に求めるよう日本政府に働きかけてほしいとのべました。
家族がそれぞれ涙ながらに訴えました。今井さんの母・直子さんは「二日間で十五万人の署名が寄せられ、みなさんから力をもらっています。顔を見るまでは安心できません」とのべました。
志位氏は「事件から四日目です。大変な心痛、苦労されていることと思います」とねぎらうとともに、九日に小泉首相への緊急申し入れをおこなって三人の安全な救出に全力をあげるよう要請したことなど、日本共産党のとりくみを説明、出された要望の実現に力を尽くしたいとのべました。
志位氏は「戦闘中止の問題は重要です」として、イラクの情勢を一気に悪化させたのは、米軍が大規模な報復作戦を続けているファルージャの事態だと指摘。「モスクの破壊や住宅地の攻撃で五百人をこえるイラク人が亡くなっている。これが深刻な状況の悪化につながっており、国際社会の批判だけでなく、米国占領当局が任命したイラク統治評議会からも離反者が出ている」として、武力弾圧をやめるよう日本政府は米国に求めるべきだと強調しました。
日本共産党から志位、市田両氏のほか、小池晃党政策委員長、穀田恵二党国対委員長、富樫練三参院国対委員長、赤嶺政賢衆院議員、紙智子、大門実紀史両参院議員が出席。家族と握手を交わし激励しました。