2004年4月13日(火)「しんぶん赤旗」
日本共産党の赤嶺政賢議員は十二日の衆院イラク特別委員会で日本人人質事件について、派兵された自衛隊部隊の撤退を強く求め、三人の無事解放に全力をあげるべきだと迫りました。
赤嶺氏は、米軍がファルージャで市民やモスクへの攻撃など、残虐な行為でイラク国民の憎しみをかきたてており、日本のイラク問題専門家も「ファルージャの状況を理解し、米軍に自制を求める姿勢をはっきり示すこと」を日本政府に求めていると指摘。「米軍の横暴な軍事作戦の即時中止を申し入れるべきだ」と追及しました。外相は「市民の犠牲者はなかった。モスク自体は損傷なかった」と米側の言い分を繰り返すだけ。赤嶺氏は「米国を弁護することは、いま起きている事態からも国民は納得できない」と批判しました。
赤嶺氏は、イラク全土で衝突がおきているなか、航空自衛隊が武器を携帯した連合軍兵士を輸送する一方、陸上自衛隊部隊は宿営地内でしか行動していないと指摘。「占領軍支援はきちんとやっていることになる。これでは連合軍の一員といわれてもしかたない」とのべ、自衛隊の撤退を求めました。
また赤嶺氏はこの日、人質の家族から要請を受けたことにふれ、家族が要望している小泉純一郎首相との面会を実現するよう求めました。川口順子外相は「家族の気持ち、要望は伝えており、首相もよくわかっている」とのべました。
日本共産党の穀田恵二国対委員長は十二日、イラクで拘束中の三人の家族から小泉純一郎首相と面会できるよう協力を求められたのを受けて、細田博之官房副長官に直ちに電話で家族の要望を伝え、面会実現に努力してほしいと要請しました。