2004年4月13日(火)「しんぶん赤旗」
日本共産党の岩佐恵美参院議員は十二日の参院行政監視委員会で、イラクでの日本人人質事件に関し川口順子外相が十日、犯人グループに自衛隊派兵を正当化する内容などを盛り込んだメッセージを通信社などを通じて発信した問題を取り上げ、人命救出最優先で全力を尽くすよう求めました。
岩佐氏は、今回の事件が卑劣きわまりない行為で、どんな理由があろうと決して許されないと強調。そのうえで、外相のメッセージについて、家族の方々が「自衛隊派遣」を正当化する部分の削除を懸命に要求したにもかかわらず、それを無視して世界に流したことは、「三人の生命はどうなってもいいと考えているのかと、国民が衝撃を受けている」と指摘。「政府が自衛隊派兵の正当化を強調すればするほど解決を遅らせる。家族の願いにこたえ、三人の人命最優先で全力をつくすべきである」と強調しました。
外務省の鹿取克章領事移住部長は「人質の早期解放のために人命最優先の観点で努力している」と答弁しました。