日本共産党

2004年4月13日(火)「しんぶん赤旗」

国保改善の運動を交流

中央社保協が全国集会


 二〇〇四年国保改善全国交流集会(主催・中央社会保障推進協議会)が十二日、京都市内で二日間の討論を終え、閉幕しました。予定を大幅に超える二百人が参加しました。

 三つの分散会で取り組みを交流しました。

 ある分散会では、国保法第四四条に規定されている国保加入者の医療費一部負担減免制度の取り組みについて活発な議論となりました。

 兵庫生活と健康を守る会の武田美代子事務局長は、申請に行くと「そんな制度はない。福祉事務所に行って、生活保護でやるように」と言われたものの、担当者に調べてもらうと制度の存在が明らかになり、申請できた経験を報告。「全国の取り組みに学んでいたので、制度を活用できた」と語りました。

 北海道社保協の代表は、小中学生がいる世帯への資格証明書の発行を解除させた、釧路市の取り組みを紹介。資格証明書の世帯の子どもが、通常の世帯と比べて受診回数が二十分の一にとどまっていることを明らかにし、短期保険証への切り替えを実現させました。

 山梨県で病院のケースワーカーをしている女性は、「北海道から出稼ぎにきていた労働者が、保険証がないからと病院にこられず、亡くなった。貧困は隠れている。こちらからの働きかけが大事だ」と発言しました。

 全国生活と健康を守る会連合会の辻清二事務局長が、二日間の討論のまとめを行いました。資格証明書、短期保険証の発行の義務付けで命さえ奪うような人権侵害が広がる一方、減免などの運動が広がっていることが明らかになったと指摘。「年金改悪反対や有事関連法案反対の運動と結び、暮らしを丸ごと守る運動をすすめよう」と呼びかけました。


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