2004年4月14日(水)「しんぶん赤旗」
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イラクで武装勢力に日本人三人が人質とされている事件は、発生から五日目の十三日も解放の情報はなく、こう着状態が続きました。解放をまちわびる家族のなかには、疲労と心痛で体調を崩す人も出ましたが、激励に感謝するコメントを発表するとともに、事態打開に向けて要請行動など、必死の取り組みを続けました。
この日、東京・永田町の国会周辺では三人の解放と自衛隊の即時撤退、有事法案の廃案、年金改悪反対をアピールする緊急の国会請願デモが千二百人が参加して行われました。デモ行進には「三人とイラクの人たちを助けて! 米軍も自衛隊も撤退を」の手書きのゼッケン、「イラクに自衛隊はいらない」と書かれたビニール傘、プラカードなどを掲げ、参加者が多彩に思いを表現しました。
「テレビを見ていてもいたたまれない」と新日本婦人の会座間支部(神奈川県)の今泉美智子さん(61)は仲間三人で参加。「小泉首相はすぐ『撤退しない』といったでしょう。三人の命は後回しなのか」と怒りをぶつけます。
デモ行進に先立ち、東京・千代田区の日比谷野外音楽堂で新婦人の高田公子会長が主催者あいさつし、「小泉内閣は三人の家族の命の叫び、自衛隊の即時撤退を求める国民の声に耳を貸さず、有事法制を審議入りさせて戦争への道をすすんでいる」と訴えました。
デモ行進は、全労連、安保破棄中央実行委員会、有事法制は許さない!運動推進連絡センター、国民大運動実行委員会の四団体がよびかけたもの。
日本共産党の衆参十二人の国会議員が議員面会所でデモ隊を迎え、激励しました。