2004年4月14日(水)「しんぶん赤旗」
【ベルリン=片岡正明】ドイツの復活祭平和行進は十二日の最終日、フランクフルト、ベルリン、カッセル、ハンブルクなどで開催され、九日からの四日間で七十カ所、計二万人が参加しました。
十二日の最大のデモはフランクフルトの三千人。「殺人と占領をやめよ。米軍はイラクから出て行け」「暴力は暴力を呼び起こす」など米国のイラク占領を批判する横断幕を掲げ、市中心部を行進しました。またカッセルとハンブルクでそれぞれ千人、ドルトムントとニュルンベルクでも数百人が参加しました。
約六百人が参加したベルリン市庁舎前広場での集会では、主催者が「米国が戦争の理由とした大量破壊兵器は見つからなかった。今こそすべての占領軍はイラクから撤退せよ」と呼びかけ。パネル討論会や音楽など多彩に催されました。
集会に参加した高校生のマイカ・シュルムさん(17)は「いまのイラクのひどい状況は米国の戦争が引き起こしたと思う。ドイツ政府も占領反対の明確な態度を表明すべきだ」と話していました。
「ファルージャで百五十人の子どもが殺された」と書いた手製のプラカードを持って参加したイラク人のアリ・アマルさん(55)は「米国の占領が続くかぎり、事態はもっと悪くなる。イラク国民は国連中心のイラク管理を望んでいる」と語りました。