2004年4月14日(水)「しんぶん赤旗」
【ワシントン=遠藤誠二】ブッシュ米大統領は十二日、テキサス州クロフォードの牧場でムバラク・エジプト大統領とイラクやパレスチナ和平問題で協議しました。
会談後の記者会見では、「イラクの状況は改善されている」とするブッシュ大統領に対し、ムバラク大統領は、「治安と人道上の問題で、深刻な懸念を伝えた」と述べ、民間人を巻き込んだ米軍と抵抗勢力の戦闘について憂慮を表明しました。
ブッシュ大統領は、イスラエルのシャロン政権のパレスチナ自治区ガザからの撤退計画を「前向きな展開だ」と支持したのに対し、ムバラク大統領は、「どのような撤退も高く評価する。しかし和平ロードマップ(行程表)と一致するものを求める」とクギをさしました。