2004年4月16日(金)「しんぶん赤旗」
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日本共産党の小泉親司議員は十五日の参院イラク有事特別委員会で、米軍が掃討作戦をおこなっているイラクのファルージャの状況について政府の認識をただし、「無謀な占領軍の行為には日本政府としてきっぱりとものを言うべきだ」と強調しました。小泉氏は、十四日の党首討論で小泉純一郎首相がファルージャの事態をめぐり「戦闘状況においてたいへん遺憾な状況だ」と答弁したことについて、「米軍の行動をどう考えているのか」と追及。米軍二千五百人が包囲する町をF15戦闘機で空爆し、六百人以上のイラク人が殺されていることなどを確認しているかと迫りました。
川口順子外相は「十一日以来、停戦が守られている。一日も早く秩序が回復されることを願っている」と繰り返すだけでした。
小泉氏は、連合軍のサンチェス司令官が「非戦闘員の死亡は遺憾だが、それが実態だ」と事実上容認しており、非戦闘員や非軍事施設への攻撃を禁じた「ジュネーブ条約違反の行為が行われているのではないか」と追及。外相は「米国はジュネーブ条約を批准しており、国際法を守る国だ」と米国を擁護しました。
ブッシュ米大統領が増派を明らかにしたことについて小泉氏は、「暴力の連鎖が繰り返されるだけだ。軍事力の強化、さらなる戦闘行為はただちにやめるようブッシュ政権に要求すべきだ」と強調しました。