2004年4月17日(土)「しんぶん赤旗」
沖縄からイラクに派兵された米海兵隊の二つの大隊は、六百人以上のイラク人を殺害したイラク中部・ファルージャ掃討作戦の最前線に立っています。在日米軍基地が、イラクなど他国の抑圧・侵略のための出撃拠点になっている実態がいっそう明りょうになってきました。
派兵された部隊は第五海兵連隊第一大隊と、第四海兵連隊第三大隊です。
両大隊とも、米海兵隊の部隊展開計画(UDP)にもとづいて昨年十二月から沖縄本島北部のキャンプハンセン、キャンプシュワブに駐留していました。それぞれ、約八百人の規模です。
両大隊は、ファルージャを含むアンバル州を管轄する第一海兵師団の傘下に入り、今月五日から始まったファルージャ掃討作戦に投入されました。米国防総省の発表によると、五日―十三日にファルージャやその周辺で死亡した海兵隊員は三十九人で、うち第五連隊第一大隊は八人、第四連隊第三大隊は三人が戦死しています。
米海兵隊ホームページの十三日付のニュースで、第一海兵師団は「五日以来、我々は六百人の敵を殺害した」と“戦果”を誇っています。
第五連隊第一大隊のバーン司令官は、米空軍のAC130攻撃機の援護を受けながら、ファルージャ市内のモスク(イスラム教寺院)の外壁を爆破し内部の敵を殺害したことを明らかにしました。
死者には女性、子ども、老人など多数の非戦闘員がふくまれていたとの批判が上がっています。