2004年4月17日(土)「しんぶん赤旗」
人質3人解放 |
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イラクでの日本人三人の人質解放から一夜明けた十六日、イラクからの自衛隊撤退を訴え、民青同盟中央委員会と同東京都委員会は若者でにぎわう東京・渋谷のハチ公前で宣伝・対話しました。「人質解放よかった! 自衛隊は撤退を!」の横断幕をかかげ、自衛隊のイラク撤退に賛成か反対かのシール投票や小泉首相への一言メッセージを呼びかけました。
東京・練馬区のフリーターの女性(26)は、「イラクの人から見たら、アメリカ軍のもとで日本の軍隊が武装してきたとしか思えないはず」といいます。民青同盟員が米軍の軍事作戦でイラク情勢は深刻ですと話すと、「日本はアメリカにできないことはできないといえばいい」と答えていました。
駅前の天ぷら屋さんで働いている男性(18)は、「撤退すべきでない」の欄にシールを張り、「自衛隊は、水とか、イラクのために支援してるじゃないですか」といいます。「自衛隊の給水活動は、四百億円かけて、ボランティアの人たちの二十分の一。自衛隊ほど人道支援に向かない組織はないんです。サマワに東京ドーム十二個分の自衛隊宿営地ができて、治安が一気に悪化している」との民青同盟員の説明に、「そうなんですか」と驚いた表情。「撤退したほうがいいかもしれないすね」と首相あてのメッセージに「撤退させろ」と書き込んでいました。
「ここで撤退したら支援が中途半端になる」という東京・板橋区のオペレーターの女性(22)は、「武装した自衛隊はイラクの人にどんな風にうつるだろうか」との民青同盟員との対話に、「そうですね」と考えこみ、「ビラを読んでみます」と答えていました。
「自衛隊がイラクで実際にはどんなことをしているのか、ボランティアがなにをしているのか、すべて報道してほしい。自衛隊を賛美する報道が多すぎると思う」(横浜市の二十二歳のフリーターの女性)、「撤退しなかったら危ないじゃないですか、また人質とられたらいやじゃないですか」(埼玉県狭山市の大学一年生)など、対話の輪ができていました。