日本共産党

2004年4月18日(日)「しんぶん赤旗」

ファルージャでの住民虐殺

“沖縄での訓練の成果”

米海兵隊が誇示


写真
ファルージャの民家を襲撃する第5海兵連隊第1大隊A中隊の海兵隊員=8日(米海兵隊ホームページから)

 イラク中部ファルージャで六百人以上の住民を虐殺している米海兵隊の主力で、沖縄から派兵された第五海兵連隊第一大隊(約八百人)――。米海兵隊は、同大隊のファルージャでの掃討作戦について、沖縄での「市街地訓練の成果が出た」と誇っています。

 ファルージャでの虐殺行為に国際社会やイラク国民の批判が高まり、米軍主導のイラク占領統治が深刻な矛盾に直面する中、沖縄県民の意思に反して居座りつづける海兵隊の存在が改めて問われています。

 第五海兵連隊第一大隊は米海兵隊の部隊展開計画(UDP)に基づいて、昨年十二月から沖縄本島北部のキャンプハンセンに駐留。米海兵隊が発表したニュース(十三日付)は、同大隊について「彼らはイラクに到着する前、沖縄で三カ月間過ごし、市街地戦の訓練を行った。都市環境での能力を高めるため、接近戦での訓練を完了した」と指摘しています。

 同大隊はファルージャ包囲網を形成し、米軍に抵抗する住民を殺害・拘束しています。

 これらの行為について同ニュースは、「(沖縄での)訓練の成果が出たことが、一週間の戦闘で証明された」と強調しています。

 同大隊のバーン司令官は、沖縄を拠点とする第三一海兵遠征隊のもとで訓練を行ったことで、「イラクでの治安維持活動の訓練を完遂させることができた」と語っています。(在日米海兵隊機関紙「オキナワ・マリーン」三月五日号)

 同大隊のほか、第四海兵連隊第三大隊もUDPに基づいて沖縄本島北部のキャンプシュワブに駐留した後、イラクに派兵され、ファルージャ掃討作戦に参加しています。


もどる
「戻る」ボタンが機能しない場合は、ブラウザの機能をご使用ください。

日本共産党ホームへ「しんぶん赤旗」へ


著作権 : 日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 Mail:info@jcp.or.jp