2004年4月19日(月)「しんぶん赤旗」
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東京・立川市の全日本年金者組合立川支部は、憲法二五条にちなんで年金改悪反対の二十五日行動を三年以上前から毎月続けています。この行動は、年金改悪を許さず、憲法二五条の精神にもとづく最低保障年金制度の実現をよびかけるもの。
「国民年金は憲法二五条にもとづくというが、いまでも給付額の平均は月五万円以下。健康で文化的な最低限度の生活ができない年金をさらに15%も削減する改悪は絶対許すことはできません」。こう語る同支部長の白井紀帆さん(74)は、「二五条」を墨跡鮮やかな書にしたためた掛け軸を行動に必ず持参しています。
「改悪はなんとしてもやめさせたい。具合悪くても宣伝には、ほとんど毎回参加していますよ」。署名を訴える坂野俊夫さん(78)は一人暮らし。年金は月九万八千円ほどです。甲状腺の持病があり通院で月三千円、介護保険の利用料もかかります。節約のため衣服はもっぱらもらいもの。小食でもあり給食サービスのおかずは二日間に分けてたべるといいます。「去年も月九百円近く年金が下がって今年もまた三百円近く減る。このうえ改悪で実質15%も削られることになったら暮らしていけないですよ」と。
同支部では独自の年金パンフレット百五十部をつくり学習会などで普及。年金改悪法案の撤回を求める個人請願書を集めて、二十二日にも国会座り込み行動に参加する予定です。