2004年4月19日(月)「しんぶん赤旗」
フリー写真家の職能組合である協同組合日本写真家ユニオン(丹野章理事長)は十六日、「イラクでの邦人拘束問題について、フリー写真家の立場からの発言」とする声明を発表しました。
声明は、マスメディアとともに個人のジャーナリストや写真家の活動が、「表現の自由」や人々の「知る権利」の達成度を高めていることを指摘。今回の事件では、拘束が解かれる前に「日本の外務次官が、退避勧告に従わないことを非難したり、解放直後に外務大臣までが同様の発言をしているのはたいへん遺憾なこと」、「拘束された人たちの家族にまで非難や嫌がらせが起こっていることともあわせて、民主主義社会にとってたいへん残念なこと」であるとしています。
また、「写真家やジャーナリストの取材活動を含めて民間人の善意の活動がより安全に行えるようになる方向での配慮を政府に期待する」と表明しています。