2004年4月22日(木)「しんぶん赤旗」
|
スペイン政府がイラク駐留部隊の撤退を開始するなど、派兵各国で撤退の動きが広がっています。日本でも二十一日夕、「年金改悪法案を廃案にせよ! 自衛隊の撤退を! 許すな有事法制」を掲げ、東京・日比谷野外音楽堂で開かれた集会で、二千五百人が「イラクからの撤兵は世界の流れ。自衛隊はただちに撤退せよ」の声を響かせました。
「私たちの憲法9条無視するな」「保険料値上げ、支給額削減の年金改悪反対!」のプラカードや横断幕をかざす参加者たち。建交労東京トラック部会事務局長の江文順一さん(38)は「イラクは、まさに戦場です。自衛隊は撤退すべきです」。都内でそば屋のパートをしている森田みきさん(34)は「国民年金、私も払えていない期間があるんです。若者の多くが払いたくても払えないって現実を見てほしい。政府をかえてほしい」と話していました。
主催者あいさつをした全労連の熊谷金道議長は、政府の年金改悪案について、三百数十万人の失業者や中小企業の経営困難など、保険料を払えなくしている悪政をそのままにしたものだと批判。「無法な侵略戦争をひきおこしたブッシュ大統領の自己責任、その戦争を支持して自衛隊を派兵した小泉首相の責任が問われている」と強調すると大きな拍手に包まれました。
日本共産党の小池晃参院議員が国会情勢を報告。イラクの情勢が悪化していることを紹介し、「自衛隊こそ、真っ先に撤退すべきだ」と強調すると、拍手と「そうだ」の声がおこりました。
陸・海・空・港湾労組二十団体を代表して、航空安全会議の大野則行議長が連帯あいさつしました。
参加者は国会までデモ行進しました。
この行動は全労連、東京地評、中央社保協、安保破棄中央実行委員会など七団体がよびかけました。