2004年4月22日(木)「しんぶん赤旗」
米海軍横須賀基地(神奈川県)への原子力空母配備について、外務省の海老原紳・北米局長は二十一日の参院決算委員会で「(米側から)申し入れがあれば適切に対処する」と述べ、容認する姿勢を示しました。日本共産党の、はたの君枝議員の質問に答えました。はたの氏は「原子力空母は受け入れられないと言うべきだ」と強く批判しました。
海老原局長は、米太平洋軍のファーゴ司令官が米議会の証言(三月)で二〇〇八年に「最も能力の高い」原子力空母を横須賀に配備する意向を示唆したことについて「わが国の防衛のために米軍が役割を果たす上で当然」だと答弁しました。
はたの氏は、原子力空母配備は基地の恒久化につながると批判。(1)厚木基地(神奈川県)の空母艦載機による騒音被害の深刻さ(2)横浜市への米軍住宅の追加建設(3)原子力事故に対する住民の不安の高まり―などを指摘し、原子力空母の配備は認められないと強調しました。