日本共産党

2004年4月22日(木)「しんぶん赤旗」

ファルージャで戦闘再び

首都近郊では刑務所に迫撃砲

イラク人22人死亡


 【カイロ=小泉大介】実質的な戦争状態にあるイラクでは二十日から二十一日にかけても、各地で戦闘や衝突が発生しています。

 現地からの報道によると、中部ファルージャでは二十一日朝、米軍と武装勢力との間で戦闘が発生、米軍は戦闘機も動員して鎮圧作戦を展開しました。ロイター通信は現地住民の目撃証言として、米軍の攻撃でイラク民間人六人が死亡、十人が負傷したと伝えました。同地では二十日にも米軍の武装勢力への迫撃砲攻撃でイラク人八人が死亡しています。

 ファルージャでは十九日に米軍と住民代表との間で、武装勢力に対する重火器引き渡し呼びかけや米軍とイラク治安部隊による共同パトロールの実施など、緊張緩和にむけた合意が成立。町の外に避難していた住民の帰宅も始まっていました。しかし、米軍側は臨戦態勢を崩さず、武装勢力の出方次第では再びファルージャ制圧作戦を再開するとの立場を示していました。

 また、首都バグダッド近郊のアブグレイブの米軍管理の刑務所に二十日、十数発の迫撃砲が撃ち込まれ、イラク人囚人二十二人が死亡、約百人が負傷しました。イラク北部モスルでは二十日、米軍車両が道路に仕掛けられた爆弾で爆破され、米兵一人が死亡、四人が負傷しました。中南部ナジャフではイスラム教シーア派指導者サドル師の拘束あるいは殺害を狙った米軍の包囲が二十一日現在も続いています。


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