2004年4月23日(金)「しんぶん赤旗」
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米海兵隊普天間基地(沖縄県宜野湾市)に代わる新基地建設に伴う、ボーリング調査に反対する地元住民らの座り込みが続く名護市辺野古で二十二日、「辺野古海域のボーリング調査反対!県への同意撤回と防衛施設局への即時中止を求める集会」が開かれました。基地の県内移設を許さない県民会議主催。
「子や孫に私たちの生まれ育った豊かな海を引き継ぎたい」と願う辺野古のおじぃ、おばぁをはじめ、全県から約四百人の県民が結集し、調査を中止するまでたたかい抜く決意を固めました。地元を代表して、ヘリ基地反対協、ジュゴン保護基金の代表が訴え。命を守る会の金城祐治代表は「今、声をあげなければいつ声をあげるのか」と怒りに声を震わせました。
沖縄統一連や平和市民連絡会、平和運動センターなど、県民会議に加盟する六つの団体・政党が決意表明。日本共産党のフルゲン宗嘉書記長(参院沖縄選挙区候補)は、沖縄から派兵された海兵隊が、イラクのファルージャで六百人以上の住民を殺りくしていることを厳しく批判。「私たちのたたかいは辺野古の海と沖縄の心を守るとともに、世界の平和を守るたたかいだ」と強調し、ボーリング調査の即時中止、普天間基地の無条件撤去のために、全力を尽くす決意を表明しました。
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ボーリング調査に反対する市民ら約六十人は、二十二日も早朝から結集し、四日目の座り込みを続けました。防衛施設局の関係者らはこの日も姿を見せず、すべての作業は中断したままです。