2004年4月23日(金)「しんぶん赤旗」
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東京都千代田区の日比谷公会堂と日比谷野外音楽堂で二十二日、「4・22小規模作業所の明日をひらく全国大集会」が開かれ、障害者やその家族、小規模作業所職員など約七千人が参加しました。
主催したのは、日本身体障害者団体連合会、きょうされん、全日本手をつなぐ育成会、全国精神障害者家族会連合会、全国精神障害者地域生活支援協議会がつくる実行委員会。「小規模作業所への国庫補助制度の後退に反対し、小規模作業所問題を広く市民にアピールしよう」と、立場の違いを超えて共同し、準備をすすめてきました。
障害者の地域活動を支える小規模作業所は全国で六千カ所を超え、約九万人の通所者がいます。しかし国庫補助金(年額百十万円)は二〇〇三年度から前年比一割削減、小規模通所授産施設への補助金は〇四年度から年額千百万円が千五十万円に減額されるなど、厳しい施策が続いています。
集会では「障害者が働き成長していく場が共同作業所。補助金削減で、当事者の生きる力をつまないで」、「イラクへの自衛隊派遣で、たくさんのお金がつかわれている。イラクから撤退し、作業所の補助金を増やしてほしい」などと、発言が続きました。
各党国会議員が参加。日本共産党を代表して小池晃参院議員が、補助金カットの撤回、障害者基本法を実効あるものにする施策実現への決意をのべました。
集会後、参加者は日比谷公園から東京駅までパレード。各団体代表が厚生労働省などを訪れ、小規模作業所の法律上の正当な位置付け、財政支援等を要請しました。