2004年4月24日(土)「しんぶん赤旗」
「国民には強制的な保険料徴収を課しながら、閣僚が未納とは許せない」「こんなでたらめな政府が出した年金改悪は廃案に」。年金改悪阻止を求めて二十一日から続けられていた国会前座り込み行動が二十三日、三日目を迎えました。閣僚三人が国民年金保険料を未納だった問題が伝えられると、二百八十人の参加者からは怒りの声がわき起こりました。
この日、隣で二百七十人を超える参加者で、年金改悪反対の座り込みに取り組んだ全建総連の藤枝辰博副委員長が連帯あいさつ。「大臣が保険料未納など、怒らないわけにはいかない。どうして払いたくても払えない国民の気持ちがわかるのか。ともに最後までたたかおう」と呼びかけました。
三日続けて座り込んだ全建労の大島健一さん(33)は、「二十代のアルバイトの人が、『バイトしながら、国民年金の保険料払うのは無理。滞納するとすぐ督促状が届く』ともらしていた。それが、大臣が未納とは。“許せない”という言葉しか出ない」と怒りを隠しません。
参加者からは、「配送トラックに年金改悪反対のポスターを張り、配達先で対話を広げている」(生協労連)、「4・15ストの日に全国で千五百人にシール投票をしてもらった。98%が『今の法案では、年金への不安は解消されない』と答えた」(国公労連)、「ある職場では、社長以下役員にも改悪阻止の署名を広げている。廃案までがんばる」(JMIU)などの決意が相次ぎました。
行動は、全労連、中央社会保障推進協議会、国民大運動実行委員会が呼びかけたもの。日本共産党の池田幹幸、はたの君枝両参院議員が、国会情勢報告をしました。