2004年4月24日(土)「しんぶん赤旗」
【ベルリン=片岡正明】ポーランドのシュマイジンスキ国防相は二十二日、イラクに駐留しているポーランド部隊を来年初めに「大幅に削減する」と表明しました。来年一月末に予定されているイラクの制憲議会選挙後に、現在駐留している二千四百人の部隊を削減するというものです。
チモシェビッチ外相もパリでの記者会見で、イラク派兵の期間について「イラクで選挙があれば状況は変わる」と語り、「来年初めから削減できるだろう」と答えました。
同外相は「イラクの政治過程への国連の関与が重要だ」とし、近く予定されるパウエル米国務長官との会談で、国連中心の解決を主張すると述べました。
一方、ブルガリアのスビナロフ国防相は二十一日のテレビ・インタビューで、六月末にイラクに主権が移譲された段階で「撤兵は可能だ」と発言。イラクに関する国連安保理新決議が採択されれば任務や責任が変わるので、一部の部隊を撤退させると表明しました。
ブルガリアはイラク南部のカルバラに四百五十人を派兵。すでに二十三人の兵士が帰国を要請しており、来週に帰国します。