2004年4月25日(日)「しんぶん赤旗」
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「消費税とか、年金とか、悪くなるのは困る」「国会議員はうそつき。国民年金も払わないなんてさ」。二十四日、消費税をなくす全国の会と東京の会が東京・JR巣鴨駅前で実施した消費税増税反対の宣伝で、つえをついた男性や女子中学生らが暮らしの不安や政治への不満を口にし、次々と署名に応じました。
板橋区の女性(70)は、「長年保険料を納めてきてさ、食べるだけでやっとの年金。それがリゾート施設とか無駄遣いばっかりして。それで年金が減るんじゃ、頭にくる」と怒りが収まりません。会員が「自民党だけでなく民主党も年金財源に消費税を上げるといっていますよ」と説明すると、「介護保険料も上がった…。ささやかな暮らしをわからない政治家は憎らしい」と署名しました。
「年金は、ほんと頭にくるなー」と話すのは、江戸川区から仕事にきた男性(56)。国民年金保険料を納めていますが「仕事がなくて、どうしても滞納になるときがある」「大臣が未納だって? それで庶民ばっかりいじめるのは、どうかしている」と語りました。
全国の会の杵渕智子事務局長は、四月からの消費税総額表示について、「ある調査では、四十代の女性の九割が『内税化は増税の前触れ』と答えています。企業は負担をせず、庶民の暮らしから吸い上げる増税は許されません」と訴えました。