2004年4月26日(月)「しんぶん赤旗」
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核兵器廃絶と被爆者援護・連帯をかかげ、全国を網の目のようにつなぎ被爆地の広島・長崎をめざす二〇〇四年原水爆禁止国民平和大行進が五月六日、東京・夢の島を出発します。
四十七回目となる今年の平和行進は、核兵器廃絶を求める世論とイラクへの無法な侵略と占領にたいする批判の高まりのなか、十一の幹線コースにわかれ、沿線の自治体、住民との対話、交流、共同を深めます。
被爆六十周年を迎え、核不拡散条約(NPT)再検討会議が開かれる二〇〇五年を、核兵器も戦争もない平和な世界への転機にしようと、昨年の原水爆禁止世界大会がよびかけた国際署名「いま、核兵器の廃絶を ヒロシマ・ナガサキをくりかえさないために」が、世界に広がっています。日本でも、広島、長崎の両市長をはじめ、作家の大江健三郎さんや俳優の宮沢りえさんらが賛同を表明しています。
イラクからの軍隊の撤退を表明する国が相次ぎ、自衛隊の撤退を求める声も日増しに高まっています。平和行進は、「憲法九条をもつ被爆国日本こそ、国連憲章に基づく平和のルールを守る先頭に」の世論を広げる大きな役割を果たします。
平和行進には、被爆者とともに青年が積極的に参加しています。
今年も、千葉千果さん(24)が北海道―東京コースを、兼頭剛二さん(22)が東京―広島コースを歩き通します。各県内の通し行進にも青年が名乗りをあげ、青年の“応援団”が各地で立ち上げられています。
五日には、東京・夢の島の第五福竜丸展示館前で青年による前夜祭が開かれます。
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