日本共産党

2004年4月26日(月)「しんぶん赤旗」

教基法改悪ストップ

学者・文化人らが討論


 「教育基本法改悪ストップ!」を掲げた集会が二十四日、東京で開かれました。広範な学者・文化人や日本教職員組合でつくる実行委員会が主催したもので、千三百人以上が参加しました。

 漫画家の石坂啓さん、東京大学の高橋哲哉教授、コントグループ「ザ・ニュースペーパー」の杉浦正士プロデューサーが司会し、同法の改悪が学校現場に及ぼす影響、改憲の動きとの関係、教育に市場原理を導入しようとしているという三つのテーマでミニ講演とコント、討論をしました。

 ミニ講演で東京大学の佐藤学教授は、「日の丸・君が代」や道徳副読本『心のノート』の押しつけなど、同法改悪が狙う「全体主義の国家社会」づくりが学校現場ですすんでいると指摘。市民と連帯した民主的な学校づくり・地域づくりの必要性をのべました。

 早稲田大学の戸波江二教授は、憲法と教育基本法が戦後日本の民主的で平等な社会を支えてきたと強調しました。

 国際基督教大学の藤田英典教授は、同法改悪のめざす方向が一方で国家主義、一方でエリートの権利を優先する「強者の論理」と指摘しました。

 参加者は、「君が代」強制や小泉首相風刺のコントに爆笑し、“落ちこぼれても自分の責任”という「自己責任論」がまかり通ろうとしていることや『心のノート』を批判するトークに盛んな拍手を送っていました。


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