2004年4月28日(水)「しんぶん赤旗」
国民に大幅な負担増と給付減を強いる政府の年金改悪法案は、自民・公明両党が二十八日の衆院厚生労働委員会で強行採決する構えです。
民主党が欠席のまま開かれた二十七日午前の理事会で与党側は「二十八日に野党の残された質問、引き続き、締めくくり質疑をやり採決したい」と提案。日本共産党の山口富男議員は「審議は尽くされていない。坂口力厚労相が約束した閣僚の年金加入状況の資料もいまだ提出されていない」として採決日程に強く反対しました。
その後民主党も出席した夕方の理事会でも締めくくり質疑について一致せず、二十八日の午前は一般質疑、午後は小泉純一郎首相の出席のもとで質疑となりました。しかし、与党側はこの日の質疑終了後にも採決を強行する姿勢です。
また夕方の理事会で与党側は、坂口厚労相が約束した閣僚の年金加入実績・納付状況の公表について、「民主党の『次の内閣』メンバー分も公表するなら出す」などと発言。山口議員は「協議の取引材料にするなどはまったくの国民不在だ。委員会で(閣僚の分は)公表すると答弁したのだから、その通りすべきだ」とのべました。