2004年4月28日(水)「しんぶん赤旗」
イラク占領軍である第七連合統合任務軍(CJTF7)のホームページで、同国に駐留する自衛隊について、多国籍軍の一員として英軍の指揮下に置かれていると明記されていることが二十七日分かりました。日本共産党の小泉親司議員が同日の参院外交防衛委員会で指摘しました。同ホームページでイラクに派兵された自衛隊が占領軍の指揮下にあることを明らかにしたのは初めてです。
同ホームページは最近更新され、二十三日現在の連合(占領)軍構成国を紹介しています。この中で、イラク南東部を管轄する多国籍師団について「英国に率いられ、その指揮下に数カ国の派遣部隊があり、それには次の国々が含まれる」とし、「日本」を新たに加えています。更新前のホームページ(一月九日現在)には、日本は含まれていませんでした。
小泉氏は、日本共産党はこの間、自衛隊が占領軍の指揮下に入っていることを事実を示して繰り返し明らかにしてきたが、政府は「指揮下にないことは米国防総省などによって確認されている」と否定してきたことを指摘。それにもかかわらず、今度は新たに占領軍のホームページに明記されたと述べ、「(自衛隊が)連合軍の一員であることがますます深く証明された」「(政府の説明は)ごまかしだ」と強く批判しました。
川口順子外相は従来の答弁を繰り返すだけでした。