2004年4月28日(水)「しんぶん赤旗」
「二〇〇四年5・3憲法集会」(主催・同実行委員会)が五月三日の憲法記念日に、東京・日比谷野外音楽堂(午後二時開会)で開かれます。同集会には学者や作家、ジャーナリスト、宗教者、弁護士、音楽家、俳優など五百人を超える各界の著名な人々から賛同・メッセージが寄せられています。
多数の作家が賛同しています。澤地久枝さんは「一人ひとりが問われる政治状況のもと、憲法を守りぬく心をつよくしています」とのべ、典〓(てんきゅう)五郎さんは「憲法九条は、唯一、日本が世界に誇るべきものです」と記しています。
文芸家協会理事の辻井喬さんや劇作・演出家の津上忠さん、劇作家・脚本家の寺島アキ子さんも賛同を表明。寺島さんは「憲法を、ことに九条を、世界に広げるべきです」とのべています。
ジャーナリストでは、今回が初めて賛同という本多勝一さんをはじめ大谷昭宏さん、石川文洋さんらが名を連ねています。報道写真家の石川さんは「自衛隊がなくなれば派兵の心配もないと思います」とメッセージを添えています。
音楽分野では、作曲家の池辺晋一郎さん、小林亜星さんらが賛同しています。池辺さんは「日本の憲法、ことに九条は、世界の宝です」、小林さんは「日本国憲法は人類の悲願」とそれぞれメッセージを寄せています。
映画監督の神山征二郎さんは「九条を日本から世界へ」とのべ、アニメーション映画監督の高畑勲さんからは「『平和憲法を守る』だけでなく、平和憲法の精神による国際友好と貢献を!」との要望も。
料理研究家の小林カツ代さんは「平和を守るとは、憲法第九条を守ることです」、俳優の多々良純さんは「戦争絶対反対(良い戦争はありえない)!」とそれぞれ思いを寄せています。
宗教者の賛同も多く、日本カトリック正義と平和協議会事務局長の木邨(きむら)健三さんは「『日本国憲法』は『戦争をしない国』の憲法です。今、イラク侵略の米兵の手先となって派兵したことは、『憲法』に対する裏切り行為です。許せない!」とつづっています。
元アルペンスキーワールドカップ選手の栗岩恵一さんは「スポーツを文化として発展継承するためには『平和』が第一です。『九条改悪』とんでもありません」と表明。
落語協会の真打ち、古今亭菊千代さんは「命の重さはみな同じです。人ありて国、自然・さまざまな生命体・地球あって人だと思います」とのべています。