2004年4月29日(木)「しんぶん赤旗」
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【カイロ=小泉大介】米軍包囲下のイラク中部ファルージャで二十七日夜(日本時間二十八日未明)、米軍は大規模空爆を再開し、住民の無差別殺りくと全面破壊を本格化させました。米軍は中南部のナジャフでも攻撃を強化。戦争拡大になりかねない事態となっています。
米軍はファルージャ北部ジョラン地区に対し、AC130攻撃機も動員して爆弾数十発を投下した模様。陸上からは戦車部隊も侵攻しました。二十八日午後にも、同じジョラン地区への攻撃を行いました。カタールの衛星テレビ・アルジャジーラは同地区の二カ所から激しく立ち上る炎と煙の映像を放映し、ロイター通信は「一分間に十回以上の爆発音を聞いた。足の下で地面が揺れていた」との住民の話を伝えています。被害状況は不明です。
二十七日夜は、米軍が停戦の条件とした武装勢力の武器引き渡し期限でしたが、米軍は二十六日にもファルージャにたいし空爆を実施、イラク人八人を殺害していました。武装勢力が受け入れにくい武器引き渡しを条件とすることで攻撃を再開し、武装勢力解体を狙ったとみられます。市内に残る一般市民も攻撃にさらされています。
米軍はナジャフ近郊のクーファで二十六日夜から二十七日未明にかけて攻撃を行い、イラク人六十四人を殺害しました。米軍は死者はイスラム教シーア派指導者サドル師支持の民兵だと主張していますが、アルジャジーラは多くが一般市民だと伝えています。