2004年4月30日(金)「しんぶん赤旗」
「いろんな問題に対して一緒に社会を変えていこうという青年を増やしたい」。そんな思いを持った神奈川県の日本共産党川崎北部地区委員会の青年支部の若者たちが、週末に集まり、多彩な行動をしています。
二十五日には「戦争体験を聞き、靖国神社を見に行く」という催しを行いました。駅前の宣伝行動で対話し、つながりを持つようになった二人の高校生も含め十二人が参加しました。
午前中は「戦争をする国をつくろうとする政府と靖国神社」というテーマで学習。地元の戦争体験者から、戦時中の体験を聞きました。
学習会では、福岡地裁の判決(七日)が小泉首相の靖国神社への参拝を憲法違反としたことを取り上げ、戦争を反省しない首相の態度を知りました。今、戦争を美化する教科書や憲法九条改悪の動きがあることも学びました。
午後は東京・千代田区の靖国神社へ移動。兵器など展示している資料館を見学。東条英機らの戦争犯罪人まで「神様」としてまつられていることを知り、参加者からは「この神社の歴史認識の違いを感じた」「日本兵の犠牲を尊ぼうという視点の展示しかなく、侵略された人たちの苦しみには触れていないことに驚いた。戦争の当事者、両方の見方がないと本当のことはわからないんじゃないかと思う」との声があがりました。
「週末にはいつも何かやってるなあ」というのは山中耕太さん(21)=フリーター=。スケジュール帳の土、日曜日の欄にはピースパレードや駅前宣伝、イラク問題の学習会などの予定が並んでいます。勝又紀子さん(24)=保育士=は「メンバーに連絡をとろうと思っても電話がつながらなかったり、仕事やバイトで時間が合わなかったり…。そういう大変さはあるけど楽しくやってるね」と話します。
薮治さん(25)=フリーター=は「今後も、何が正しいのか、みんなで考える場をつくっていきたい」と語りました。