2004年5月1日(土)「しんぶん赤旗」
経済的理由で就学困難な児童・生徒に出される医療費補助金のうち、虫歯の治療内容の限定がなくなり、健康保険適用の治療はすべて補助対象となることが分かりました。日本共産党の石井郁子議員の質問に文科省が四月二十七日の衆院文部科学委員会で、学校保健法の政令を改正し対象にすると答えたものです。
虫歯治療の補助金はこれまで「乳歯については抜歯」「永久歯についてはアマルガム充填(じゅうてん)、複合レジン充填又は銀合金インレーにより治療できるものに限る」とされてきました。
石井氏は二〇〇一年五月の質問主意書で、限定的な援助を見直し、保険適用の範囲まで広げるよう求めていましたが、それが実現したものです。
石井氏は「朗報だが、従来通りに受けとめている自治体や歯科医師も多い」として、改正内容の周知徹底を図るよう求めました。
大阪府歯科保険医協会の伊津進弘理事長の話 歯科界に久々に明るい話題ができた。〇一年の歯科保険医協会の要請にこたえて石井議員が質問主意書を提出し、文科省を動かして三年越しで実現した。長年の懸案が解決し、子どもたちに安心して治療できるようになり、喜ばしいことだ。