2004年5月2日(日)「しんぶん赤旗」
イラク占領米軍の兵士が、収容所に拘束しているイラク人に対し、破廉恥な虐待行為を行っている様子が米国のテレビとアラブのテレビによって放映され、世界各国、アラブ諸国で驚きと激しい怒りを呼んでいます。(7面に関連記事)
同時に英国軍兵士も同様な虐待行為を行っていることが暴露され大問題になっています。
米国のCBSテレビが二十八日に放映し、アラブのテレビが流した写真は、兵士が数人のイラク人を全裸にして人間ピラミッドを組ませたり、イラク人を箱の上に立たせて処刑のまねをしている場面です。一日付の英紙デーリー・ミラーは、上半身裸の男性に兵士が放尿する場面を掲載しています。
このテレビを見たバグダッドの市民は、非人間的な占領軍の本質を示すものだと語り、アラブ連盟は「野蛮な行為」と批判しています。
ブッシュ米大統領やブレア英首相は、批判が広がるのを恐れて「これはごく少数者の行為だ」などと述べています。