日本共産党

2004年5月4日(火)「しんぶん赤旗」

世界でも先駆的な憲法、改悪許さぬ

5・3集会での発言


 東京・日比谷野外音楽堂で開かれた「5・3憲法集会」での日本共産党の志位和夫委員長の発言を紹介します。

憲法の値打ち生かした21世紀の国づくりを

日本共産党 志位 和夫委員長

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 日本共産党の志位和夫委員長は、イラクで無法をはたらいている米軍の応援で自衛隊派兵を続けるならば、自衛隊員とイラク国民が「殺し、殺される」というとりかえしのつかない結果を招くことになるとのべ、「最大の憲法違反、目の前でおこなわれている憲法違反であるイラクへの派兵をただちに中止し、撤兵せよの声をみんなであげようではありませんか」と力を込めて呼びかけました。

 志位氏は、環境破壊を平気でやっている勢力が改憲で「環境権」をいい、盗聴法を強行した勢力が「プライバシー権」を口にするのは厚顔無恥もはなはだしいと痛烈に批判。これらの権利は幸福追求権を定めた憲法一三条などで具体化できるもので、狙いは「憲法にあれこれと因縁をつけて国民を改憲論の土俵にのせ、九条改悪を無理やり押しつける悪巧みにほかなりません」と強調しました。

 「では、憲法九条を変える狙いはどこにあるのでしょうか」。志位氏は、海外で戦争ができないという憲法九条の制限を取り外し、米国の海外での戦争に自衛隊が公然と武力行使をもって参加することにあると説き明かし、九条が取り外されれば「武器輸出大国の日本、核兵器の配備を平気でやる日本、青年を徴兵制によって無理やり戦場に送る日本への歯止めもなくなってしまいます。こんなことは許すわけにはいかないではありませんか」と訴えました。

 改憲派は「押しつけ憲法だから自主憲法を」といいます。しかし、憲法施行翌年に軍備をもてるよう改憲を唱えたのはアメリカ、いまの集団的自衛権の行使の要求もアメリカです。「押しつけというなら、憲法九条改悪の動きこそアメリカの押しつけの産物ではないか」「二十一世紀になくすべきは九条ではなく、日米安保だ」との志位氏の訴えに、「そうだ」と大きな拍手が起きました。

 さらに改憲派が「憲法は古くなった」という理屈についても反論。憲法は九条だけでなく、三十条にわたって豊かな人権規定を定めたすぐれた値打ちをもっており、問題はそれが政治で生かされていないことだとのべました。

 志位氏は「憲法が古くなったのではありません。古くなったのは自民党の政治です」と指摘。「憲法改悪に反対し、憲法の平和、人権、民主主義、そのすばらしい値打ちをすべて生かした二十一世紀の国づくりをともにすすめようではありませんか」と訴え、大きな拍手に包まれました。


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