2004年5月4日(火)「しんぶん赤旗」
平和と希望あふれる二十一世紀、全人類の「宝」憲法九条を守ろうと憲法記念日の三日、長野市で「憲法九条を守る県民過半数署名をすすめる会」が発足しました。
長野県革新懇の発議で写真家の石川文洋氏、作家の井出孫六氏、元参院副議長の小山一平氏、元信州大学学長の宮地良彦氏など著名な十六人が呼びかけ人に。憲法九条を守る一点で一致し、参加する個人や組織・団体の立場や思想・信条、宗教・宗派などを尊重して、二〇〇七年までに百万人の署名を目指します。
「会」は画期的な広がりを見せています。日本共産党の木島日出夫前衆院議員や中村茂元社会党衆院議員、県議十一人、十人の町村長、四十人を超える信州大学教授・名誉教授ら三百四十七人の個人と三十八団体が参加(一次分)。発会集会には、約百三十人が参加しました。
記念講演で野口俊邦・前信州大学農学部長は、「いよいよ解釈改憲ではアメリカ追随できないようになったから本体を変えるというのがいまの改憲の動き」と指摘。年金改悪は、基本的人権・生活権に反すると語りました。
討論では、「いま地域で行動しようと呼びかけ人を三十人集めた。安保闘争のときのように、全市町村の組織をつくり大きな運動をしよう」「長野県はアピール署名の県民過半数を三年少しで達成した。地域、市町村に足を運んで草の根で頑張ろう」などの意見が出されました。