2004年5月7日(金)「しんぶん赤旗」
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日本共産党の市田忠義書記局長は六日、国会内で記者会見し、党所属の衆参国会議員全員の国民年金加入と保険料支払い状況について、党の調査結果を発表しました。
市田氏は、吉井英勝衆院議員から、国会議員になって以降の時期に国民年金に加入せず、保険料を納入してこなかった事実(八八年二月―八九年七月、九〇年二月―二〇〇二年十二月までの十四年間)の報告があり、それをうけて党所属のすべての国会議員に、自らの国民年金の加入状況、保険料支払いの状況をあらためて調査し、党に報告してもらうことにしたと説明。
その結果、衆参の二十九人の国会議員のうち、吉井氏をのぞく二十八人の全員から、国会議員になって以降の時期に、国民年金に加入し、保険料を全額納付していたことを確認したという報告があった、とのべました。
吉井議員は、同席した記者会見で、連休前にあるテレビ局から国民年金保険料納付についてのアンケートがあり、その時点では加入し、納付したという認識だったので、「納付ずみ」と答えたが、その後あらためて調べたところ、参院補欠選挙で当選した一九八八年二月以降、国民年金に加入せず、保険料を納めていなかったことがわかったため、その事実を党に報告したとのべました。
吉井氏は、「納めていると思い込んでいました。国会議員は立法府に身をおいており、自分の問題については自ら責任をとることが必要だと考えました」として、党国会対策委員会副委員長の役職を辞任したいと申し出たことを明らかにし、「国民のみなさんにご迷惑をかけたことを、心からおわびします」とのべました。
市田氏は、党として吉井氏の国対副委員長の辞任願を了承したと説明するとともに、「共産党の国会議員のなかからこういう事態が生まれたことをたいへん申し訳なく思っています。教訓を生かし、今後、こうしたことがおこらないようにしていきたい」とのべました。