2004年5月7日(金)「しんぶん赤旗」
東京の高校生平和のつどい実行委員会と世界の子どもの平和像を東京につくる会は五日、東京・江東区の東京大空襲戦災資料センターで、世界の子どもの平和像完成三周年の記念集会を開きました。
同平和像は、戦争も核兵器もない平和な世界を願い、高校生が中心となって二年間で一千万円の募金を集め、建てられたものです。
平和像をつくる会の中心メンバーだった岡安みほさん(20)は、像の建つ戦災資料センターには三年間で二万二千人が訪れ、多くの中学校や高校の修学旅行コースになっていることを紹介しました。
都内私立高校三年生の玉田友樹さん(17)が「像をつくる運動以来、高校生の平和運動は大きく発展し、今年三月も『憲法九条は高校生の平和の誓い』をスローガンに全国平和大集会を開き、八百人の高校生が参加した。戦争の被害にあった人たちの思い、侵略戦争への反省の思いをしっかり学んで、運動を引き継いでいきたい」と発言しました。
東京大空襲で家族を失った橋本代志子さんから証言を聞き、自衛隊の派兵を問う討論を行いました。討論を企画した堀江泰斗さん(17)は「派兵賛成の意見に反論できないと悔しい。みんなで学んで、自信を持って派兵反対を広げていこう」と呼びかけました。