2004年5月7日(金)「しんぶん赤旗」
【ワシントン=遠藤誠二】米陸軍は四日、イラクとアフガニスタンで米軍が拘束している収容者のうち、二〇〇二年十二月以来二十五人が死亡していたことを明らかにしました。収容者一人が兵士に射殺されたほか、一人が中央情報局(CIA)捜査官に殺害されました。また脱走を図った一人が殺害されました。
このほかの二十二人のうち、十二人は自然死か死因不明。残りの十人は、捜査が継続中だといいます。ほとんどがイラク国内の収容所で発生しているとされます。
これらは、米兵によるイラクでの拷問・虐待の例が、ブッシュ大統領のいうような「一部の兵士」によるものではないことを、米軍自らが示しています。
国際人権団体の「ヒューマン・ライツ・ウオッチ」は三日、世界中にある米軍とCIA運営の収容所で、収容者の待遇についての公的な調査実施を要求する書簡をライス米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)に送りました。